耳鼻咽喉科たかきたクリニック
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副鼻腔炎-はなの病気

副鼻腔炎-はなの病気|京都市醍醐駅前の耳鼻科 たかきたクリニック

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NOSE DISEASE

はなの病気

副鼻腔炎 ふくびくうえん

副鼻腔炎とは

鼻の中には「鼻腔」と「副鼻腔」という2つの空間があります。
副鼻腔は顔の左右に4つずつ、合計8つあり、鼻腔とつながって空気が入っています。
副鼻腔炎とは、その副鼻腔と呼ばれる空洞や鼻の粘膜に細菌やウイルスが侵入し、炎症が起こることで膿や粘りのある分泌物がその空洞にたまる病気です。

副鼻腔炎の症状

副鼻腔炎の症状は下記のような症状があります。
当てはまるものがあればすぐに耳鼻咽喉科の受診をお勧めします。
治療を後回しにしてしまうと、症状が数か月にわたり続いてしまうことがあります。

  • 黄色や緑色の嫌な臭いのするどろっとした鼻汁が出る
  • 鼻づまり
  • 顔面への強い痛みや圧迫感
  • 頭痛
  • においがわかりづらくなり、食べ物の味が薄く感じる
  • 後鼻漏(鼻水がのどにおりてくること)
  • 痰が絡むような咳
  • 口臭が強い
正常な状態と炎症を起こしている副鼻腔の比較解剖図

副鼻腔炎の原因

副鼻腔炎には急性副鼻腔炎と慢性副鼻腔炎の2種類があります。
急性副鼻腔炎の主な原因は、風邪などのウイルスや細菌の感染です。
感染によって、鼻腔から副鼻腔へ炎症が及びます。
急性副鼻腔炎は、治療すれば一般的に1か月程度で治まります。

慢性副鼻腔炎は、炎症が長引いて粘膜が腫れあがって鼻腔との交通路がふさがったり、アレルギー性鼻炎などが合併するなどで、治りにくくなったものです。
また喘息などの体質的な免疫異常に関連した好酸球性副鼻腔炎とよばれる特殊な副鼻腔炎もあります。
慢性副鼻腔炎は急性副鼻腔炎と比べ、症状は軽度の傾向がありますが、数か月にわたって症状が続くことがあります。

急性副鼻腔炎と慢性副鼻腔炎の比較イラスト

副鼻腔炎の診断

副鼻腔炎の診断は症状や鼻内の状況の確認と検査で行います。

当院では内視鏡を使って鼻の奥を直接確認して撮影し、CTで膿がどの場所にどの程度たまっているかを確認する「見える診療」を意識して患者さんにも病状をわかりやすくお伝えするようにしています。

副鼻腔炎の治療

副鼻腔炎の治療は大きく3つに分けられます。

【急性副鼻腔炎の場合】

抗生剤・鼻汁を出やすくしたり鼻づまりを軽減するお薬の内服や、鼻吸引処置を行います。

【慢性副鼻腔炎の場合】

マクロライド系抗生剤を少量、長期的に服用します。
好酸球性副鼻腔炎などの特殊な副鼻腔炎はその重症度によって内服薬など治療法を選択します。

【薬剤でも改善しない場合】

鼻の中にあるポリープ等を切除して各副鼻腔の入り口を拡げることをお勧めすることがあります。
手術が必要な場合は病状によって当院で行う場合と適切な病院へ紹介する場合があります。
歯科的な要因がある場合は歯科に紹介することもあります。

さいごに

副鼻腔炎は顔面痛や頭痛、鼻づまりなどの症状が出るため、仕事や学業における集中力の低下がみられます。

 

早期に適切な治療を行うことで、慢性化することを防ぐことができ、先にあげたような症状が出ましたら、早めに受診するようしてください。
また、小さいお子様もかかりやすい病気のため、鼻水が黄色や緑色のどろっとしたものが出る、顔面が痛いなどの症状を訴えるようでしたらお気軽に相談ください。

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