甲状腺・頸部エコー
甲状腺・頸部エコー
甲状腺とは、のど仏の下の気管の前にある蝶が羽を広げた形をした臓器で、からだ全体の新陳代謝をコントロールする甲状腺ホルモンを分泌しています。
甲状腺からホルモンがうまく分泌されなくなることで体温調節ができない、疲れやすくなる、気力がなくなるなど様々な症状があらわれます。
甲状腺の病気は女性にとても多く、放置しておくと月経異常や不妊、流産の原因にもなるため早期に受診して治療することが重要です。
また腫瘤ができることもあり、場合によっては悪性腫瘍のこともあり注意が必要です。
甲状腺の主な病気として、甲状腺結節、単純性甲状腺腫、甲状腺ホルモンの分泌が増えてしまう機能亢進症(バセドウ病)、反対に分泌が減ってしまう機能低下症(橋本病など)があげられます。
下記のような症状があらわれましたら、相談ください。
甲状腺の疾患の可能性があります。
上記の症状があらわれた場合、甲状腺の疾患が疑われるため甲状腺・頸部のエコー検査(超音波検査)・血液検査、場合によってはノドの内視鏡検査を実施します。
エコー検査と血液検査で甲状腺疾患の有無と診断を行い、手術などを検討する必要がある場合、適切な病院に紹介します。
経過観察や内服治療でよい場合は、ご希望にそって、当院で引き続き診療します。
なお、当院では、京都医療センターや京都大学病院から術後の管理や経過観察の依頼も受けています。
超音波検査は被ばくなどの心配はなく身体に無害であるため妊婦さんにも安心して受けていただけます。
ここまで甲状腺・頸部に関する病気や検査について説明してきましたが、首にしこりがある、首が腫れている場合はご相談ください。また、甲状腺ホルモン異常は原因がわからずいわゆる不定愁訴と混同されてしまうことがあります。疲労感がとれない、なんとなく体調が悪いままだと日常生活に支障をきたしますので、上記のような異常がありましたら受診をお勧めします。
当院では耳、鼻・副鼻腔、口腔、舌、咽頭、喉頭、唾液腺、甲状腺など頭頚部に発生する全ての癌・腫瘍を対象としています。
過去勤務先の天理よろづ相談所病院、京都大学、京都医療センターにおいて、これら疾患について研鑽を深めてきました。これまでの経験をもとに少しでもお役にたてたらと考えています。
甲状腺・頭頸部の疾患に関しては術後の経過観察が重要です。
当院では術後の経過観察も積極的に行っており、ご希望されるようでしたら、治療を受けられた担当医にご相談の上、当院にご一報ください。
はじめて来院される方へ
当院はじめての方は診療受付時間内であればいつでも直接おこしください。
当院はじめての方の診療枠を別に設けており、ご来院時に診察時間の目安をお伝えします。
お急ぎでない症状の場合、ご来院時に登録だけしていただいて、後日、WEBや電話で診察の順番をとっていただくことも可能です。